日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -337ページ目

俺は甲斐性なし

子供のプールの帰り。


昼飯は、スーパーで買った弁当を、車の中で喰って済ませた。

いつも悪いな。甲斐性のない俺のせいで、こんな思いさせて。


心の中で呟いていた。



節約に腐心する妻を、労うため、 たまには、

コーヒーをご馳走しようと思った。

幸いにも、お小遣いをもらったばかりだ。

懐は、まだ暖かい。



以前は、よく二人で行ったスタバ。

子供が生まれてからは、ほとんど行かなくなった。




「コーヒーでも、飲もう。俺がおごるよ」


「何言っているの?、どうせ、月末にお金がないと泣きつくに

決まってるんだから」


お、おい、ちょっとまて!


「あなたが立て替えた、香典代だって、結局はあなたの給料じゃ

まかなえなくて、私が払っているのよ。」


葬式が発生した。

妻がいない。

俺も手持ちのお金がない。

仕方がないので、キャッシングした。

だから、すぐに妻に返してくれといった。

だが、今月は出費が多いので、後にしてくれと言われていたのだった。



「これからは、冠婚葬祭のお金は、きっちりノートにつけて、

別れるときに請求するから。」



ショックだった。


いつかは、別れる。


そう考えているかのような、言いかただった。

俺は俺なりに、がんばってるじゃないか。

出掛かった言葉を、飲み込んだ。



お前は、俺が嫌いなのか?


これも、言葉に出して、言えない。


そうだよ。


こんな言葉が、返ってきそうで、怖いのだった。

ひな祭り

戦争状態の中、まるで休戦だ!と言わんばかりの穏やかな一日だった。

妻の、ヒステリックな罵りが、今日はなかった。


午前中、子供をプールに連れて行き、一緒にレッスン。

その後は、家具などを見て回った。

普段は、車の移動時に、ひどく罵られる。



今日は、それもない。



帰りに、ケーキを買って、家でひな祭りを祝った。

ビデオや写真をとって、家族3人で笑いながら、ケーキを食った。

これは、夢なのか、、、。




夢ではなかった。





食事が終わり、寝室へ向かう。


それぞれ、向かう部屋は別だった・・・。

俺の洗濯物

俺のパンツや靴下。

家族のものと、決して一緒に洗濯しない。

まあそれはそれで、俺はいいよ。

ちゃんと洗ってくれるから。


しかし。


俺は、自分の洗濯物と一緒に洗われていたものを観て、驚愕した。


これって、、、、。


サンダルじゃねえかあぁぁ! 


普通、着る物と一緒に洗うか!





幸いなことに、便所サンダルではなかったが、、、。